note11:「その人がいないと止まる」~属人化がDXを止める理由~


IT知識を持つ社員が独自にアプリケーションを開発し、業務を支えているケースは、中小企業では珍しくありません。IT人材がいること自体は恵まれた環境ですが、その担当者が「使いやすいツール」を独断で選んだり、自作アプリを構築したりすることで、業務の実態が本人以外に見えなくなる「属人化」が進んでしまいます。小規模な組織のうちは問題なく機能していても、組織が拡大するにつれてこの構造が大きな課題として顕在化します。

かつてExcelマクロやAccessで機能を補完することは一般的で、当時のIT担当者は「社内職人」として重要な役割を果たしていました。しかし現在は、高機能な業務アプリやkintoneなどのノーコード・ローコードツールが普及し、自作システムに頼る必要性は薄れています。それでも過去に作られたアプリケーションは残り続け、システム刷新の際にその機能や連携関係が「ブラックボックス化」してしまうのです。

このブラックボックスの存在こそが、DX推進の大きな障壁になります。業務の見える化はDXに不可欠なプロセスですが、本人にしか分からない仕組みが残っていては、システムを刷新しても業務プロセスそのものは改善されず、せっかくのIT投資が無駄になりかねません。開発した本人にとって、自作物を手放す決断は感情的に難しいものですが、「過去に有用だったこと」と「今も必要かどうか」は別の問題として捉える必要があります。

経営者は、組織が成長する節目で既存システムのあり方も見直すべきです。この続き・詳細版はnoteでも公開しています:https://note.com/abetakaki/n/n8f9fc1443013


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