岩手県内のある食品加工企業で、生産計画の管理システム導入をご相談いただいた際の話です。実際に伺ってみると、生産計画は一つの複雑なExcelファイルで管理されており、その内容を正確に把握しているのは担当者一人だけという状態でした。
このExcelには、業務の勘所ともいえる計算ロジックが随所に組み込まれていましたが、マニュアルや改版履歴は存在せず、なぜそのような計算式になっているのかを説明できる人が、担当者以外にいませんでした。
結果として、会社側もその担当者が異動・退職した場合のリスクを恐れ、システムを触ること自体を避けるようになり、生産管理は誰も手を付けられない「聖域」と化していました。これは特別な話ではなく、人手不足でマニュアル整備の余裕がない地方の中小企業では、自然に起こり得る状態です。
システム導入やDXを進める前に必要なのは、まず業務の流れとロジックを「見える化」し、属人化した知識を「標準化」して組織の土台を整えることです。これができていない状態でツールだけ入れ替えても、根本的な課題は解決しません。
この続き・詳細版はnoteでも公開しています:https://note.com/abetakaki/n/n3f3cea636d9f