前回は飲食店のメニュー開発でNotebookLMを活用する例を紹介しましたが、今回は陶芸家など工芸作家の販路開拓での活用例です。工芸とAIは一見遠い組み合わせに思えますが、実は工芸ビジネスで最も時間と労力がかかる「作品の世界観に合いそうな売り先探し」こそ、このツールが力を発揮する領域です。作品の作風と売り場の客層が一致していなければ、どれほど良い作品でも価値が伝わりません。ブランドイメージを守りながら新しい市場を見つけられれば、制作に集中しつつ無理なく事業を広げられます。
準備する情報はきちんとした企画書である必要はありません。過去に取引のあった百貨店やセレクトショップ、ギャラリー名、出展したクラフトフェアや個展の実績、「どこで、何が、いくらで、どんな人に売れたか」といった手元のメモで十分です。これに加えて、作家としてのこだわりや技法、使う土や釉薬の特徴、価格帯、使ってほしい生活シーンなどの作品コンセプト、そして参考にしたい他ブランドや工芸品ショップの情報を読み込ませます。これらを蓄積することで、NotebookLMは「作家の現在地」と「目指すべき方向性」を正確に把握できるようになります。
準備ができたら、「過去の取引実績と作品コンセプトを分析し、まだ開拓していない新しい販路を5つ提案して」と依頼します。「ブランド価値を高められる場所であること」「過去の成功傾向を踏まえること」といった条件を加えると、百貨店やギャラリーに限らず、ホテルやインテリアショップ、オンラインなど異業種も含めた提案と、その理由・想定客層・最初の一歩までまとめて示してくれます。販路提案だけでなく、営業メールの文案作成や個展のテーマ決め、価格戦略の相談相手としても活用でき、「言葉にしにくい魅力」をビジネスの言葉に翻訳してくれる点が強みです。
取引実績や購買傾向など、今ある顧客データを整理し、優良顧客との関係づくりや次の販路施策につなげるWorkBridgeの「顧客経営支援」も行っています。
この続き・詳細版はnoteでも公開しています:https://note.com/abetakaki/n/n7bb51da32719