note44:ITの相談が「ほぼゼロ」岩手の中小企業のデジタル化が進まない、見えない構造問題


今年4月に独立してから、岩手県内の商工団体などを挨拶とヒアリングを兼ねて回っています。そこで感じたのは、「IT相談が少ない」のではなく、「IT相談がほとんどない」という、想像以上に厳しい現実でした。

では、岩手の中小・小規模事業者(売上高3億円未満・従業員10名以下程度)はどこに相談しているのか。ITベンダーへ直接、あるいは金融機関へ、というケースも多くはなく、かといって自力で情報収集し導入を進めている様子もうかがえません。つまり、ITとの接点がほぼ断絶されている状態です。背景には、ベンダー側が中小案件の採算の合いにくさから積極的な営業に動きづらいという事情と、企業側の「何をどう相談すればいいかわからない」「売り込まれそうで怖い」という心理の両方があり、売り手と買い手がともに動けないまま時間だけが過ぎている構造があります。

この「接点の断絶」に対してWorkBridgeが取り組んでいるのが、要件整理・提案依頼書(RFP)作成支援です。まず経営者や担当者に「今どんな業務が大変か」「どこに時間がかかっているか」をヒアリングし、ITの話は最初からは持ち出しません。業務課題を整理したうえで、ITで改善できそうな部分を一緒に見極め、必要な機能を提案依頼書としてまとめてベンダーに渡す。これにより、ベンダーは的確な提案ができ、発注側も複数社を比較しながら、必要最小限の構成で無駄のない投資判断ができるようになります。

「ITの相談がほとんどない」状況は、一見ITへの需要がないように見えますが、実際には課題も悩みもある。ただ、それをどこへ、どう相談すればいいかがわからないだけです。この「入口の不在」を解消することこそが、地域経済の活性化につながると考えています。

この続き・詳細版はnoteでも公開しています:https://note.com/abetakaki/n/n694b47e2166e


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